Figmaで承認したのに実装後の指摘が増える理由|制作会社の防ぎ方

Figmaで承認したのに実装後の指摘が増える理由|制作会社の防ぎ方

Figmaでは「これでお願いします」と進めたのに、ステージングを開いたとたん指摘が増える。

制作会社だと、一度は経験があると思います。

クライアントが気が変わった、というより、見ていたものが違っていたことが多いです。

誰かが悪い、という話にはしたくないので、ここでは現場で起きやすいズレと、無理のない防ぎ方を整理します。

現場でよくある、あの空気

デザイン確認のあと、制作側は実装に集中します。

クライアント側も「承認したから大丈夫」と思っている。

なのに実ページを見て、「ここ、前と違う」「スマホだと気になる」が出てくる。

制作側は戸惑います。

「Figmaで見ていただきましたよね」と言いたくなる気持ちも分かります。

ただ、相手も意地悪で言っているわけではなく、実物を見て初めて気づいた、というケースがほとんどです。

なぜ指摘が増えるのか

デザインデータと実ページでは、見るものが違う

Figmaでは、構成やトーン、コンポーネントの意図を見ることが多いです。

実装後は、実データの長さ、折り返し、フォントの見え方、ブラウザ差、フォームの動きが加わります。

同じ「確認」でも、論点が増えるのは自然です。

ここを最初に共有できると、「手戻り」より「次の確認」に聞こえやすくなります。

見た範囲が、お互いに曖昧なまま進む

忙しい確認では、PCの主要画面だけ見て終わることもあります。

スマホ幅や、空の状態、エラー表示までは見きれていない。

実装後にそこを見て指摘が出るのは、ある意味で健全です。

問題は、その前提が共有されていないことです。

文言や画像が、いつの間にか実データになっている

承認時はダミー文言だったのに、実装後は本番の文章や写真が入る。

印象が変わって「なんか違う」になるのはよくあります。

これはデザインの否定ではなく、データが入ったあとの確認だと伝えると、関係がこじれにくいです。

無理なく効く、二段の確認

「デザインの方向」と「実ページの確認」を分けて話す

キックオフやデザイン提出のときに、次のように分けるだけで空気が変わります。

  1. Figmaでの確認: 方向性・レイアウトの合意
  2. ステージングでの確認: 実表示・実データ・端末での見え方

「一度OKなら追加は受けません」と硬く言う必要はありません。

段階が違う、と伝えるだけで十分です。

実装後に出やすいことを、先に一言添える

依頼や引き継ぎに、短い予告を入れます。

実装後は、実データや端末での見え方も確認お願いします。Figmaで進めた内容でも、表示の調整が出ることがあります。

予告があると、後からの指摘が「やり直し」ではなく「予定どおりの確認」に寄りやすくなります。

実装に入ってからの小さな工夫

承認時に、見たとこ/まだ見てないとこを残す

完璧な議事録でなくて構いません。

「PC幅は確認済み」「スマホは実装後」など、一行でも残ると助かります。

持ち越し分が、そのままステージング確認のアジェンダになります。

実データで一度だけ、崩れやすい部品を見る

全部は難しくても、長い見出しや料金表など、崩れやすいところだけ先に見ると安心です。

実装後の指摘は、実ページ側を正にする

Figmaの古いコメントと実ページがずれると、どちらを直すか迷います。

実装フェーズに入ったら、実ページの指摘を正本にすると迷いが減ります。

書き方の型は、指摘テンプレートと同じで大丈夫です。

よくあるつまずき(責めないためのメモ)

Figmaのスレッドを、ずっとタスク一覧代わりにする

便利なうちはよいのですが、実装が進むほど古くなります。

どこかで「実ページ側へ移す」タイミングを決めておくと楽です。

追加指摘を、全部同じ温度で受ける

中には仕様追加に近いものもあります。

公開前必須と、あとでよいものを分けると、制作もクライアントも息がしやすくなります。

調整の話は、難しい修正依頼の進め方も近いテーマです。

実装レビュー開始時に送れる一言

Figmaでの方向性は共有済みです。ここからはステージング上の実表示・実データでの確認に移ります。追加の指摘は実ページ側を正にさせてください。

長く説明するより、この切り替えの一文があるだけで進みやすいです。

制作側の気持ちと、クライアント側の気持ち

制作側は、せっかく合意したデザインが揺らいだように感じて疲れます。

クライアント側は、実物を見て初めて気づいたことに素直になっているだけ、ということもあります。

ここを「約束破り」と受け取ると、会話が一気に硬くなります。

たとえば次のように言うと、少しやわらかくなります。

Figmaでは方向性まで確認いただきました。実ページでは、データや端末の見え方が加わるので、その差分だけ追加で見ていただけますか。

正しさを主張するより、差分の確認に言い換える。

これだけで、同じ指摘でも受け取り方が変わりやすいです。

実装が忙しい時期ほど、この一言を先に置いておく価値があります。

小さく始めるなら、ここから

全部の運用を変えなくても、次の案件のデザイン提出時に一言足すだけで始められます。

今回のFigma確認は方向性の合意です。実ページでの見え方は、実装後にあらためてお願いします。

これだけでも、承認の意味が共有されやすくなります。

実装後に指摘が増えても、「想定内の確認」として受け止められる余地が残ります。

大きなツール変更の前に、言葉の置き方から整えるのが現実的です。

まとめ

Figma承認後に指摘が増えても、関係が壊れたとは限りません。

見ていた対象が変わっただけ、ということが多いです。

制作会社としては、デザイン確認と実装確認を分けて伝え、実装後は実ページを正本にする。

それだけで、同じ指摘でも受け取り方が柔らかくなります。

Revoolなら、実装後の実ページ指摘をそのまま残せます

ステージング上の見え方を、場所が分かる形で残したいときに使えます。

レビューキャンバスでは、実画面のキャプチャに指示を付けてタスク化できます。

タスクの投稿・更新がしやすいレビューキャンバス

残件の見通しは、タスクテーブルのステータス一覧があると安心です。

対応漏れ・納期切れを防ぐ、タスク別ステータス管理

デザイン確認と実装確認のつなぎ方として、Revoolトップも参考にしてみてください。