Backlogとチャットの二重管理を減らす|制作会社が指摘の置き場所を一つにする方法
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制作会社の定番構成は、進捗管理にBacklogやAsana、日常連絡にSlackやChatwork、という組み合わせです。
それぞれ役割がある一方で、修正指示が両方に同じ内容で載り、どちらが正かわからない状態になりがちです。
実装者はチャットのメンションを優先し、ディレクターは課題の消化率を見て、クライアントには別の一覧を送る——三重管理になる案件もあります。
本記事では、Web制作会社が指摘(修正指示)の置き場所を一つにするための決め方を整理します。
ツールの乗り換え提案ではなく、既存スタックを活かした役割分担が主題です。
二重管理が起きるメカニズム
起票が遅く、チャットが先行する
課題管理は項目が多く、忙しいと後回しになります。
先にスクショをチャットへ投げ、後でチケット化するつもりが、実装が先に終わり、チケットは空のまま残ります。
「相談」と「確定した作業」の境界がない
チャット上で方針が固まった瞬間に、それは作業指示です。
しかし誰も課題を切らず、スレッドが事実上のタスクになります。
課題管理側は遅行コピーになり、ずれます。
クライアントがチャットにしかいない
ゲストを課題管理へ招待しない方針の案件では、指摘の入口がチャット固定になります。
制作会社内だけBacklog、対外はSlack、という分岐が二重化の温床です。
先に決める「正本」のルール
ツールを増やす前に、チームで一文にします。
確定した修正指示の正本は ○○ とする。チャットは相談と通知に限る。
○に入る候補は次です。
| 正本の置き場 | 向く案件 | 注意点 |
|---|---|---|
| 課題管理(Backlog等) | 工数・担当・期限の管理が重い | 起票の手間を下げる型が必要 |
| レビュー画面(キャプチャ+コメント) | 箇所の視覚情報が重要 | 課題管理とのステータス連携を決める |
| チャット | 指摘が極めて少ない短納期 | 件数増で破綻しやすい |
制作会社のコア業務——画面のどこを直すか——が中心なら、正本をレビュー画面に置き、課題管理は親タスクや工数管理に使う、という分担が相性よいです。
逆に、バグ票中心の開発案件では課題管理を正本にした方がよい場合もあります。
運用で効く4つの取り決め
1. チャット投稿のフッターを統一する
確定指示をチャットに書く必要があるときも、末尾に正本リンクを必須にします。
正本: https://…(レビューまたは課題)
チャット上の議論は参考。実装は正本の記述に従う。
2. 起票テンプレを短くする
Backlog起票が重いなら、必須項目を削ります。
最低限は次で足ります。
- タイトル(ページ名+要素)
- 対象URL
- 期待状態
- 優先度
- 添付(スクショ)
詳細な再現手順は、必要なチケットだけ追加します。
3. 「チャットで確定→正本へ移す」係を決める
ディレクターか、進行管理の担当を1名にします。
誰でも移す運用は、移し漏れの温床です。
朝夕2回のバッチでも構いません。
4. 完了は正本だけを見る
チャットの「済」スタンプを完了の定義にしない。
正本のステータスのみを進捗会議の資料にします。
二重管理の最大要因は、完了の定義が二つあることです。
レビュー画面を正本にする場合の流れ
視覚的な修正指示が多い制作会社向けの流れです。
- 実ページまたはキャプチャ上で指摘を付ける
- 担当・優先度・期限をタスクとして持たせる
- 必要なら課題管理に親チケットを1本作り、レビュー側の件数を概要に書く
- クライアントへの共有はレビュー画面(または共有URL)
- Slackには「新しい指摘がN件」の通知だけ流す
すでにBacklogがあるチームでも、箇所付きの指摘だけレビュー画面、工数と請求の管理はBacklog、と役割を分ければ、移行摩擦は小さくなります。
チャット散乱への対策とセットで考えると効果的です。
Slackのスクショ赤入れ対策もあわせてどうぞ。
二重管理の健康診断(15分)
四半期に一度、次を確認するだけでも再発を防げます。
- 直近2週間の修正指示のうち、正本に無い件数は何件か
- チャットの「済」だけで閉じた指摘は無いか
- 課題管理の空チケット(実装済み・未更新)は無いか
- クライアントへの共有物は正本リンクか、別資料か
1と2が多いなら、正本ルールの再周知が先です。
3が多いなら、起票テンプレが重い可能性があります。
クライアント説明用の一言
発注側に理由を聞かれたときの短い説明例です。
指摘の場所と対応状況を同じ画面で追えるようにします。チャットは相談用、確定した修正はこの画面を正とします。会議でもこの画面を共有します。
機能比較の話より、会議と日常の両方で同じ正本を見る、という説明の方が通りやすいです。
まとめ:正本を一文で決める
Backlogとチャットの二重管理は、起票の遅れと完了定義の分裂から生まれます。
制作会社は、確定した修正指示の正本を一文で決め、チャットは相談と通知に戻しましょう。
画面上の箇所が重要な案件では、キャプチャ+コメントのレビューを正本にし、課題管理は工数・親タスクに寄せる分担が現実的です。
置き場所が一つになれば、探し物と再送のコストは確実に下がります。
Revoolなら、指摘の正本をタスク一覧と進捗で見える化する
「正本を一つにする」とき、制作会社に必要なのは次の見え方です。
- 指摘ごとのステータス(未対応/進行中/確認中)
- 誰の残件が多いか
- プロジェクト全体の進み具合
タスクテーブルでは、確認・検索・メッセージ・ステータス変更まで一元管理できます。
ダッシュボードでは、全体の進捗率と、メンバーごとの進みを把握しやすいです。
会議資料をチャット履歴から作る必要がなくなります。

箇所付きの指摘を残したい場合は、レビューキャンバスと組み合わせると、Backlogへの細部転記を減らせます。

役割分担の具体イメージは、Revoolトップページから確認できます。